兄が突然の孤独死…。

突然、携帯が鳴りました。見たことのない番号です。

何か嫌な予感がして、一瞬電話に出るのを躊躇いました。

電話に出てみると、所沢の警察からでした。

話を聞くと20年以上行方不明になっていた兄が、住んでいたアパートで孤独死したという内容でした。

死後1ヶ月経過していたそうで、とにかく所沢に来て欲しいと急かされます。

 

兄の最期とは…

私は翌日、所沢の警察所に行きました。

兄の遺体は腐乱が激しく直視できませんでしたが、なんとか遺体の確認を済ませました。

そして、動揺を抑えながらなんとか兄が住んでいたアパートに向かいました。

アパートに着くと初老の男性が立っており、周辺にはなんとも言えない異臭が…。

初老の男性は私を見つけると「○○さんですか？」と尋ねてきました。

初老の男性はアパートの大家さんで、兄の遺体の第一発見者だそう。

私は迷惑をかけたことをお詫びし、話を聞きました。

同じアパートに住んでいる住人の方から、兄が住んでいた部屋から異臭がするのと大量のハエが飛んでいると苦情が入ったそうです。

そのアパートは住んでいる方も高齢の方が多く、大家さんが孤独死の現場に立ち会うのは2回目だそう。

少し取り乱している私に対して「大丈夫ですよ」と声をかけてくださいました。

私は大家さんの話を聞きながら、頭の中はどうすればいいのかという思いでいっぱいでした。

 

孤独死のあった部屋は特殊清掃をしなければ入室は危険

話が終ると大家さんに「部屋をなんとかしなければいけませんね」と言われ、私は思わず「どうすればいいのでしょうか？」と聞いていました。

大家さんが教えてくださったのは「特殊清掃」をするということでした。

いきなり特殊清掃と言われても......。

大家さんは孤独死のあった部屋への入室は危険だと言います。

理由を聞くと、ゴキブリやハエ、ウジ虫などの害虫やネズミなどの害獣が発生していて害虫害獣には特有の伝染病があり、重篤な感染リスクもあるため特殊清掃にお願いしないといけないということでした。

途方に暮れていると大家さんが、「良い清掃会社がありますよ」とリスクベネフィットさんという特殊清掃の会社を教えてくれました。

前回、大家さんのアパートで孤独死が起きたときにリスクベネフィット様に依頼されたそうで、そのときにかかった費用が約8万円だったらしいのです。

特殊清掃というと数十万かかると思っていた私はびっくりしました。

私は「経験者である大家さんが勧めてくれるのなら間違いないだろう」とすぐに見積もりを取ることに。

すると、スタッフさんに「孤独死パック」を勧めていただきました。

 

孤独死パックとは？

私は電話で孤独死パックについて詳しく聞きました。

• 汚染物除去
• 汚物清浄
• 汚染物清掃
• 消臭剤散布
• オゾン燻蒸
• 除去剤散布

これだけの作業をしていただけて、費用はなんと78,670円だそう。

さらに、養生テープを貼って、臭いが外部にもれないように施す近隣対策や、不動産関係者への代理対応もしてくださるとのことでした。

「これで問題を解決できる」と感じた私は、すぐに正式に契約することに。

 

実際の対応は？

翌日、清掃に来てくださった方は「大変でしたね」と労いの言葉をかけてくださいました。

迅速に作業してくださり、「もし何かありましたらいつでもご連絡ください」とにこやかに去って行きます。

部屋に入室すると、あれほど気になっていたニオイや虫などの被害はなくなっていました。

安全に兄の遺品整理を行うことができたのは、リスクベネフィット様のおかげです。

今回リスクベネフィット様には精神的にも随分と助けていただきました。

ありがとうございました。