川口市で特殊清掃!自殺現場の清掃・消臭方法とは?
- 作業前の床の状態です。床にべったりと血液が付着しています。
- こちらはベッド周辺。毛布などにも血液が付着してしまっています。
- 清掃作業開始です。プラヘラを使って床の溝なども念入りに・・・
- ベッドマットにも血液が付着してしまっていたため、梱包作業を行います。
- 作業の仕上げに消臭剤ダンボを噴霧。壁・床・天井と満遍なく行います。
- 作業が済んだ箇所はこの通り。シミも無く、すぐにでも使えそうです。
- 家の今後の対応が決まるまでそのままにするとのことで、生もののみ処分いたします。
- 2階からの搬出作業。何度も往復すると自然と汗が浮かびます。
- 車に積んでお客様と市のクリーンセンターへ移動し、処分をお願いします。
- 作業: 特殊清掃(悩むなパック)+家財撤去
- 人数: 2人
- 日数: 1日
- 参考費用: 194,399円(税込)
親族が自殺で亡くなりました。
あまりに急なことでパニックに…。
というのも、無遅刻無欠勤だった親族が出勤してこないため、心配した勤務先の方が警察に通報したそう。
すると、自宅で血を流して亡くなっているのが発見されたそうです。
この知らせを受けたときは、何かの間違いではないかと信じられない思いでした。
たまに連絡を取り合っていましたが、問題なく暮らしていると思っていました。
部屋に招かれたこともありますが、特に荒れた生活をしているということもありませんでした。
今考えると、親戚は体調が悪く、付き合いのあった私にも連絡できなかったのでしょう。
悲しむよりもただただショックを受け、言葉を失いました。
すると事情を知った別の親族がいろいろと手続きをしてくれ、清掃業者を手配してくれました。
少し落ち着いてきたところで、清掃を依頼したリスクベネフィットさんとの対応を引き継ぎました。
その1:自殺現場の清掃の特徴
清掃を依頼するにあたって、自殺現場について聞いてみました。
親戚を供養するためにも、安心して依頼するためにも、実態について知りたいと思ったのです。
自殺の場合、孤独死に比べて発見されるのが早いという特徴があるそうです。
そのため、腐敗が進んだことによる汚染の悪化や害虫の発生などは比較的軽微なケースも多いのだとか。
しかし、自殺の方法によっては孤独死とは異なる作業が必要になることもあるそうです。
例えば大量に出血する方法で自殺された場合では、床が一面血液で覆われていたり、壁や天井にまで飛散していたりすることがあって悲惨な状況を目撃することになるのだとか。
孤独死現場以上に精神的な負担が大きいため、現場の凄惨さに問わず、業者に任せるのが良いと思いました。
その2 自殺現場の清掃・消臭方法とは?
私は怖くて現場を確認することができず、リスクベネフィットさんに現場を確認していただきました。
自殺現場となった部屋の床には、血がべっとりとこびりついていたそうです。
ベッド周辺にも血液が付着し、毛布やベッドマットなどにも浸み込んでいたようです。
部屋の状況をお聞きし、必要とされる作業と見積もりの説明を受けました。
実際にお願いした作業は次の通りです。
①消毒作業
自殺現場も孤独死のケースと同様、感染症のリスクがあるそうです。
空気中にも血液の飛沫や細菌等が浮遊していることが考えられるため、最初に消毒作業が必要になるのだと伺いました。
②床についた血液の洗浄
床にこびりついた血液を、たんぱく質を溶かす特殊な薬剤を使って洗浄するそうです。
幸い床下には浸み込んでいなかったので表面の洗浄のみで済んだようでした。
③血液のついた毛布やベッドマットの撤去
次に、血液のついた家財を撤去してもらいました。
臭いが漏れると近隣からのクレームの可能性もあるので梱包して搬出してくださったとのことです。
④消臭作業
ダンボという消臭剤を壁・床・天井など部屋全体に噴霧するそうです。
⑤食品の処分
今回は冷蔵庫内に残っていた食品の処分も対応いただきました。
必要な場合はゴミの清掃やハウスクリーニング、遺品整理もお願いできるそうで、とても頼もしい存在だと感じます。
今回は食品のみの処分をお願いしましたが、自治体の区分に従って仕分けをしてくださり、ありがたかったです。
引き渡し時に初めて現場に足を踏み入れましたが、自殺現場であったことは分からないくらいキレイでした。
親族の持ち家で今後どうするか決まるまではそのままになりますが、売却するにも問題なさそうです。
とても真摯に作業してくださっているのが感じられたので、リスクベネフィットさんにお願いして本当に良かったです!